2006.02.09
「冬の味覚」
- 09:36
- 海の釣り全般に関する話
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「冬の味覚」と聞いて皆さんが思い浮かべる海の幸は何ですか?
ハタハタ、カニ、タラ、ヤリイカ、岩のり・・・などなど色々あるでしょうが、私にとって一番身近な存在は「海鼠(ナマコ)」です。
初めて食べた人はよほど腹が減っていたのか???と思わせるグロテスクな生物ですが、正に今が旬の高級食材。特に、ナマコの腸は海鼠腸(コノワタ)と呼ばれ、海胆(ウニ)や唐墨(カラスミ)などとともに日本三大珍味の一つとして大変有名です。
無脊椎・棘皮動物であるナマコは10数種類もいますが、私たちが普段食しているのはマナマコと呼ばれるもの。3~4月にかけ産卵して3年ほどで体調20cm近くに成長、この過程で棲み分けをするようになって体色が赤褐色、青褐色、黒褐色の3タイプに変化します。赤ナマコ、青ナマコ、黒ナマコの名が一般的ですよね。これらはもちろん同じナマコ(※赤ナマコは少々硬いです)。ちなみに外見ではオス、メスの区別はつきません^_^;
男鹿では今、このナマコ漁が盛んに行われています。漁法は刺し網漁と船から箱メガネで覗きながら長竿を使い直接引っ掛けて獲る2通り。我が家では後者の漁法を用いてます。かなり難儀な作業ですが、多い日は1日の水揚げが軽く100キロを超えます!もちろん、濁ると網漁にはかないませんが・・・。ちなみにこのナマコは釣る(引っ掛け)ことも可能。イイダコテンヤやイカ針、ガラ掛け等を掛け針にし、投げてズル引きや見ながら引っ掛けるのです。食べる程度なら誰でもいとも簡単に捕獲出来ますのでご家族で是非チャレンジしてみて下さい(^O^)
最後にナマコの料理方法をご紹介。
手順は、1.流水でナマコをきれいに洗う→2.口を斜めにそぎ落とし腹を割り、内臓を取り出す(※この腸や卵巣の塩からが「コノワタ」になります)→3.(重要Point)内臓をとった後、ナマコの内側にある薄皮をつまんで引き剥がす(産卵間近にありがちな独特のフルーツ臭や渋みが抑えられ食感が良くなり、仕上がりもキレイになります)→4.酢4:醤油1:砂糖少々を合わせてナマコを和えれば完成♪岩ノリ(味付けノリでもOK)を軽く炙ってもみ、ふりかけたら完璧です。また、硬さが気になる方はダイコンおろしを加え「みぞれ和え」にするとその成分で若干柔らかくなります。
このように新鮮なナマコはお湯をかけずに生が一番!酒の肴だけではなく、夕食の一品としても最適です。特に胃腸には良いので、毎晩飲みすぎの方やお通じが悪い方には絶対オススメ(^_^)v。自分で作るのが不安な方は自称・5ツ星料理人(笑)が実技指導もしますので遠慮なく声を掛けて下さいね(^_-)
<今月の爆釣レーダー>
以前、ヤリイカが好調です!
詳しくはバックナンバーをご覧下さいね~(^.^)